夏至の昨日、灰汁を作りました。
草木染めの色を定着させる媒染液です。
アルミニウムなど金属系の媒染液を使うと鮮やかに発色しますが、
ナチュラルにこだわりたく、樹木の灰汁を使用します。
カリウムが多い椿の葉を燃やした灰を
水に入れ、その上澄み液を掬ってこしらえます。
夫が剪定した大量の椿の葉をもやします。
燃えにくいですが、緑の葉がいいのです。
前回は、台所のガスレンジの金網の上で、少しずつ燃やしました。
でも、時間がかかるし、換気扇を回しても、家の中が煙でたいへん。
そこに友だちの救いの声!
「うちの庭で燃やすよ」
車を90分ぐらい飛ばしました。
うちは住宅密集地ですが、
彼女の家は海の近くのお庭が広い家。
しかも、手作りの焼却炉があります。
しかし、水分を含んだ青々した椿の葉は燃えにくい。
お友だちが火の神様をお呼びしたら、燃えました。
煙が目にしみる・・・
葉をくべる人、うちわで空気を送る人、
と手を休めることなく二人かがり。
2時間で45リットルの袋いっぱいを燃やしました。\(^o^)/
途中、手作りのデザートとヘルシー青汁をごちそうしてくれて
元気をチャージ☆
でも、あと45リットル袋が2つ残ってる…
いくら夏至の日で、いちばん昼が長い日とはいっても
このペースでは、燃え尽きるのは8時。
私たちまで燃え尽きるのを避けて、
お友だちが、ココロ強い友人のもとへ案内してくれた。
じゃーん!
燻製を創る特製の炉!
しかも、海を見下ろすロマンチックな場所の炉!
種火には乾燥したヤシの葉。
瑞々しい椿の葉も、よく燃えました!
大量の椿が無事に灰になりました。
太陽の日を浴びて、
大地の栄養を吸った椿の葉が、
海風で煽がれて窯の中で
火の神様によって、この灰になりました。
つぎは水に浸して、上澄みだけを掬い、
媒染液になります。
風、火、水、地、金と
自然界の5大元素のお世話になってできた灰汁。
枇杷の葉で煮出した染料液に絹布を浸け、
色が定着するように、この灰汁に浸け、
これを何度か繰り返して堅ろうに染めます。
こうして、咲楽姫の内布に、
枇杷の葉の浄化力に加え、
自然界のエネルギーが込められます。
すべての工程は咲楽姫ができるまでをご覧ください
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